2012年7月29日日曜日

杖道講習会

今日は杖道講習会の日、若き日を過ごした勝手知ったる町へ向かう。
早めに着いたつもりが、すでに大勢のみなさんが杖を振るっていた。

開会の挨拶等の後、級段位ごとに分かれて稽古を付けて頂く。
不肖新弟子は、もちろん最初心者の部である。
指導して頂いたのはM先生。今日は形稽古をするのではなく、みっちりと基本を稽古しようとおっしゃる。形を練習したければ上段の部へお行きなさい、かまいませんからとおっしゃるが、私はここで、と申し上げて稽古開始。
今は大事な時期、と先生はおっしゃる。杖と仲良くするか、ケンカするかの分かれ道だとのこと。
やわらかく、杖の行きたい方向へ、力任せにするのでなく、と強調される。

色々な先生方から、様々な視点で、杖を教えて頂くのは非常に勉強になる。頂上へのルートをどう説明するか、手練れの岳人によって説明方が違うようなもの。
A先生のαについての説明はよく分からなかったが、B先生のそれについては分かる、でもβについては逆、というようなことは、杖道にもある。これは受け手に引っかける釘があるかどうかの問題だから、それゆえ、いろいろな先生に教わるのは意義があるのだ。

空調が入っているとは言え、汗びっしょりの稽古が、朝から夕方まで続く。それでも終わればあっという間だった。

昼休みにハプニング。
タバコを吸いに喫煙所に寄ったら、M会長が奥にでーんと座っておられる。先日、武道具屋さんでお目にかかって以来だ。
杖の手の内のこと、太刀のこと、色々とお話し頂く。短杖についても、いくつか教わった。

その後。昼休み中に不肖新弟子が短杖を振り回して独り稽古していると、向こうからM会長がおっかない顔をしておいでになる。ありゃ、いけなかったかなと思っていると、まず十字に回すことを覚えよと、先生自ら私の短杖を執って模範を見せて下さる。
ありがたいことだ。

午後の講習を終えて外に出る。日差しが、強い。
久しぶりに若い頃メシを食った店に行こうと、W通りを歩く。
前回の講習の時にも、昇段審査の時も、おなじ店で同じラーメンを食った。ビールで一人乾杯。おつかれさん。

ついで、学生の頃入り浸っていた酒屋に挨拶に向かう。
おやじさんとしばしおしゃべりした後、おすすめのポン酒を買った。

坂を下り、都電で帰る。


今日の講習では、いつも同じ組になるA大H大の学生諸君と再会した。その他には、多摩杖道会のみなさんがいらっしゃった。
多摩杖道会には、前回懇意を頂いた、同姓の高段者の方がお一人おいでなので、ご挨拶する。同じ組の方々としばし雑談するうち、私と同じく、会のwebマスターの方と知り合えた。
その方のご紹介で、N会長ともご挨拶。いやぁ、恐縮です。

なにかと、実りの多い一日であった。

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