2024年3月12日火曜日

姿勢と仙骨その2

 仙骨を立てるようにすると腰痛の頻度が減り、すこぶる調子が良い、と一年半前に書いた。

しかし気づいただけでは何の意味もなかった。

居合の先生に「腰が抜けている」と言われている。初めは意識していても、鞘離れをした次の瞬間あたりから、切ることにとらわれ丹田に意識を集中することなんぞすっかり忘れているのだ。

そこで、一日にいちどくらいは座卓に正座で食事をとることにしてみた。

やはり、最初のひと口、ふた口めはばっちりと姿勢を保てている。食べ物もすうっと食道を落ちてゆく。いいぞ。大腿筋も鍛えられている。が、悲しいかな気が付くと腰がまるまっている。腰をたてる、丸くなるの繰り返しで食事を終える。

それでもまったく正座をしないよりはましだ。腕で切るのではなく丹田で切ることの感覚もわずかながら掴めてきた。

子供のころは朝晩座卓で食事をし、トイレは和式で、週に一度はまるまる一時間正座で習字をしていた。膝をいたわりながら、正座生活をほそぼそとでも続けていき、技に活かしていきたい。

理論と実践は不可分である。

六本目 物見 左本手を制する者は物見を制する

稽古中、打太刀の顔面を攻めるように小手を打つのが難しい。

帰宅後に解説を開いてみると左本手で右小手を打つと書いてある。そこでふと気が付いた。

杖道体操で、後退しながら本手打ちをしている。あれをまずはゆっくりとおこなえば打ち筋が決まる練習になるのだと。後退しながらの本手打ちだ。左本手を制する者は物見を制する、かもしれない。

ようつべ様様である。