2020年3月26日木曜日

野稽古(のげいこ)

3月22日 日曜。

都内某所公園にて野稽古を行う。

どんどん風が強くなり、足元が砂まみれ、全身は埃まみれになる。

自分の足跡が地面に刻まれるので、太刀落としで杖の逆手打ちを受けるときに後ろに下がってしまっていることがくっきりと地面に証拠として残る(えっ、右足でなくて左足の跡ですかこれ?)。

気がつくと2時間。

1995年に発足した葛飾杖道会。通常の稽古だけでは飽き足らない面々が、誘い合って公園で昼に夜に行う野稽古。

先輩からは、「大会前には先生と毎晩稽古したぜ。夜だから気合は出さないでな」とのお話。

楽しく稽古を行えた。


2020年3月13日金曜日

真の勇者 

収束がみえないコロナウイルス禍のなか、ダメもとで入った近所の激安店で、運よくトイレットペーパーの入荷があった。
『お一家族様一点限り』の貼り紙。はやる気持ちをおさえつつ、ひと袋を手にレジに並んだ。何人か前では客の外国人が英語でなぜひとつなのかまくしたてている。

ごねるどころではない、激昂しているのだ。

あきらかに困っている若い女性店員。他の2人のレジ打ちの従業員も、50人はいたであろうレジ待ちの客も、何も言わないで黙っている。私ともう一人が助け舟を出したのだが。

怖い。

大勢の黙る人々が、ぶち切れ巨漢外国人よりも数倍、怖い。


何が正解だったのか。

注意してもますます激昂していく人に、どうしたらよかったのか。彼はパニック状態だったのか、それともゴネ得狙いのKYだったのか。

そして2時間後に最適解を導き出した。

私は自分の買ったものを彼に差し出し「だったらこれ持っていきな!お金はいらないよ!」と怒鳴りながら渡すのだ。

教訓を生かせる日が来るのか。何が正解なのか。